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Family Affair. 幕間〜闇の囁き〜
 ぞろぞろぞろ。

 闇が蠢く。
 周囲が石の壁に囲まれた、光差さぬ薄暗い地下室。
 腐り果てた獣の腸のようなこの石室は、常人ならば、足を踏み入れることも出来まい。
 そこに、少女が立っている。
 淀んだ空気は、熟れ過ぎた果実のように甘く、少女の肌をねっとりと撫で上げた。
 だが少女は俯くだけで、この場から逃げ出す素振りは見せない。

「――お爺様。
 マスターは、全員殺さなくてはならないのですか?」

 少女が、闇に語りかける。
 形の良い豊かな乳房の下で、強く握った両手が、恐怖に震えているのが見て取れた。

「桜は、あの衛宮の子倅の心配をしているのかな?」

 闇が、答える。
 ともすれば、哂っているかのようにも聞こえる響きに、間桐桜は、ますます身を震わせた。

「案ずる事は無い。
 元よりこの戦いは、サーヴァントのみ倒せば片が付く。
 子倅を縛り付けるあの魔女を殺せば、彼の者を聖杯戦争から遠ざけることも出来よう。
 ――あの魔女は、お前の秘密を暴こうとする不届きものぞ。
 あやつを殺せば、秘密も、衛宮の倅も守れるのだ」

 身の毛がよだつほどの、優しい囁き。
 その言葉に、桜は小さく息を飲む。

「お前の兄と、サーヴァントを信じて待っておれ。
 戦争に勝てば、また元の生活に戻れるのじゃ」

 くつくつと、闇が哂う。
 少女は顔を頷かせたまま。
 しかし、そこに先ほどまでの恐怖は無かった。
 一礼の後、ゆっくりと踵を返すと、静かにこの腐った腸を後にする。



 ぞろぞろぞろ。

 無人の石室に、闇が蠢く。
 その様は、どこか楽しげであった。





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| 長編 SS [Family Affair.] | 01:26 | comments(4) | trackbacks(0) |
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